新緑の季節に。

新緑や花の香りを運ぶ風が心地良い季節となりました。花粉のピークも収まり、自然と外に出てのびのびと体を伸ばしたくなりますね。各地の公園・庭園の花々が皆さんの訪れを心待ちにしています。そこでひとつお勧めの散策場所としてご紹介したいのが東京都千代田区にある皇居東御苑です。

 

こちらは旧江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部を宮殿の造営にあわせて皇居附属庭園として整備されたもので、緑あふれた広大な敷地の中をのんびりと散策することができます。5月はサツキ、バラ、フジ、アヤメ、ヤマボウシなどが見頃の時期。また、庭園内の池に放たれた鰭長錦鯉が優雅に泳ぐ姿には、思わずうっとりしてしまいます。

 

自分磨きにお勧めの展示会情報

台東区:国立西洋美術館

憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷<2023年3月18日(土)~6月11日(日)>

本展では、とりわけ多くの画家や版画家たちがブルターニュを目指した19世紀後半から20世紀はじめに着目し、この地の自然や史跡、風俗、歴史などをモティーフとした作品を展覧することで、それぞれの作家がこの「異郷」に何を求め、見出したのかを探ります。また、明治後期から大正期にかけて渡仏し、この地に足を延ばした日本の画家たちの作品と足跡にも光をあてる、これまでにない試みとなります。


中央区:三井記念美術館

NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」<2023年4月15日(土)~6月11日(日)>

2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」に合わせて開催する特別展。徳川家康は戦乱の世をリーダーとしてたくさんの「どうする?」を突き付けられ、逃げることなく答えを出し続け乱世を終わらせました。この展覧会は家康の出生から他界までを文化財を通して紹介し、家康の生きた時代を浮き彫りにします。


練馬区:ちひろ美術館・東京

ちひろ 光の彩(いろどり)<2023年3月18日(土)~ 6月18日(日)>

いわさきちひろは、第二次世界大戦後の子どもの本の隆盛期に、絵雑誌や絵本を舞台に活躍し、水彩のやわらかな筆致で子どものいる情景や物語を数多く描きました。ちひろの絵のなかでは、まぶしい陽の光、こもれび、ろうそくの灯や月明り、さまざまな光が子どもたちや物語を彩豊かに照らし出しています。それらの光には、子どもたちの未来や希望も重ねあわされているように感じられます。本展では、ちひろが描いた光の表現に着目して、その魅力をご紹介します。