今年の中秋の名月は9月17日で、日付の上では満月の1日前でした。
ところで、明治時代の文豪・夏目漱石が英語教師をしている時に「I love you」の訳を、奥ゆかしい日本人に“月がきれいですね”と訳すべきと教えたとの逸話があります。他者への思いやりや自然、四季の移ろいを敏感に感じる日本人ならではの感性かもしれません。
近年、地球温暖化の影響で、日本の四季にも変化が生じています。春と秋が短くなり、四季から二季にとも危惧されています。残念なことですが、日本人の感性は劣化しつつあるかもしれません。
さて、日本における婚姻数の減少が続いています。原因のひとつに、コンプライアンスの強化による出会いの場の減少もあるようです。一方、マッチングアプリ等を利用しての出会いは、簡易で幅広い方々との出会いが期待できる反面、セキュリティ面でのリスクが大きいのが現状です。一見、堅苦しいようでも、身元が保証された方との出会いを約束してくれる結婚相談所での出会いは、いつの時代でも変わらぬ安心感、信頼感があると言えますね。
自分磨きにお勧めの展示会情報
浮世絵お化け屋敷<2024年8月3日(土)~9月29日(日)>
本展は静嘉堂文庫美術館が展示ギャラリーを丸の内に移転して初めての、静嘉堂としても8年ぶりの茶道具展となります。将軍家、大名家旧蔵の由緒ある茶入や名碗をはじめ、著名な茶人たちの眼にかなった、格別の名品が一堂に会します。どうぞ心ゆくまでご鑑賞ください。
田中一村展 奄美の光 魂の絵画<2024年9月19日(木)~12月1日(日)>
本展は、田中一村の神童と称された幼年期から、終焉の地である奄美大島で描かれた最晩年の作品まで、その全貌をご紹介する大回顧展です。
没後300年記念 英一蝶―風流才子、浮き世を写す―<2024年9月18日(水)~11月10日(日)>
2024年は一蝶の没後300年にあたります。この節目に際し、過去最大規模の回顧展を開催します。瑞々しい初期作、配流時代の貴重な〈島一蝶〉、江戸再帰後の晩年作など、国内外の優品を通して、風流才子・英一蝶の画業と魅力あふれる人物像に迫ります。